斎場から副葬品についてのお願い

死者を弔う上で、遺体に添えて納める品物。邪悪を祓う品、来世での生活用品、生前の愛用品などが副葬品と言われています。

土葬が主として行われていた時代には、故人に関係ある物品を共に葬ったり、あるいは宗教的な価値観から死後の世界で必要と考えられる物品が副葬品として埋葬されていました。

例えば、日本の仏教様式では、三途の川の渡し賃である冥銭と、道中で必要な米や塩、草履、故人が生前愛用していた衣類や思い出の品などを、柩の中に収めたり一緒に埋葬する事が長い間行われて来ました。

しかし、火葬が主となった現代では、ダイオキシン類などの有害物質の発生を防ぐ事が、次世代の環境保護に繋がる観点から副葬品を制限(自粛)するのが一般的な常識となっています。
又、火葬炉設備保護の意味からも、併せて協力とご理解をお願いしている所です。

制限される副葬品
製品名品名制限理由
ビニール製品ハンドバッグ・靴・玩具などダイオキシン類を含む有害物質の発生の原因となるもの
化学合成製品衣類・寝具など
発泡スチロール製品枕・緩衝材など
プラスチック製品CD・ゴルフボールなど
果物類スイカ・メロンなどの大型のもの可燃物であるが安定燃焼の妨げとなる燃え難いもの
書籍類辞書・アルバム・賞状など大型かつ厚手のもの
大型繊維製品衣類の詰め過ぎ・ぬいぐるみなど
カーボン製品釣竿・ゴルフクラブ・ラケット・杖・義肢装具など火葬炉設備の故障・損傷の原因となるもの
金属製品携帯電話・硬貨・腕時計・キーホルダーなど
ガラス製品眼鏡・コップ・鏡・食器類など
その他の製品缶ジュース・びん類など爆発に伴うご遺体、お骨の損傷・大事故につながるもの
スプレー缶・電池など
ペースメーカー

※ペースメーカーは取り外して下さい。ご事情により取り外す事が不可能な場合には、必ず事前にご連絡を下さい。 (その際には、火葬予約時間はこちらで指定させて頂く場合が有ります)

近年の火葬炉設備は、燃焼にともない発生する煙(ガス)は数種類の機器を経由し、無色・無臭の状態で排気されます。 その工程中にはダイオキシン類等を含む有害物質の除去も含まれていますが、その条件として安定した燃焼が求められます。

当斎場をご利用される皆様のご理解とご協力を、心よりお願い申し上げます。

ダイキシン類は塩素を含む物質不完全燃焼したときに発生する物質であり、 その発生量は燃やした物質に含まれる塩素濃度が0.1~50%程度の場合は濃度にほとんど関係なく、燃焼条件で決定されます)